大雨の影響で五十嵐川の堤防が決壊した三条市=2004年7月14日
大雨の影響で五十嵐川の堤防が決壊した三条市=2004年7月14日

 新潟県内で1時間降水量50ミリ以上の「非常に激しい雨」を観測した年間回数が、直近20年間で計85回と、それ以前の20年間の42回と比べ倍増したことが7月9日、気象庁のまとめで分かった。大雨などで河川が破堤し、県内に甚大な被害をもたらした2004年の7・13水害2004年に新潟県の三条市や中之島町(現長岡市)などを中心に被害をもたらした水害。7月12日夜から猛烈な雨が降り、13日午後、五十嵐川や刈谷田川の堤防が決壊し、住宅や田畑に濁流が流れ込んだ。県のまとめでは、三条市9人、中之島町3人など計15人が死亡し、82人が重軽傷を負った。住宅被害は全壊71棟、半壊5657棟。床上浸水は1882棟、床下浸水は6197棟。約1万8千人が避難した。から間もなく20年。気象庁は地球温暖化による豪雨の激甚化、頻発化と災害リスクの増大を指摘している。

 新潟県内に約40地点あるアメダスで...

残り493文字(全文:691文字)