
美術が戦争をどう描きうるのかなどを語り合うニキータ・カダンさん(中央)ら=十日町市本町6
ウクライナで創作活動を続けるニキータ・カダンさん(41)らによるシンポジウム「ウクライナの美術・文化の現在」が、新潟県十日町市本町6の越後妻有里山現代美術館モネで開かれた。戦時下での創作や美術の役割などについて、カダンさんが語った。
大地の芸術祭が開幕した7月13日、イベントの一環として開かれた。カダンさんの連作ドローイング(線画)や彫刻作品が会場に展示され、新作のオブジェが津南町に設置されている。
カダンさんはロシアの侵攻が始まった頃、シェルターとなったギャラリーで連作を描き始めたことや、国旗のような彫刻作品の旗の部分はミサイルで破壊された屋根の金属で、土台には信濃川の石を使ったなどと作品...
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