3年に1度の「大地の芸術祭」が7月13日、新潟県十日町市と津南町の全域を舞台に開幕した。11月10日までの約4カ月間、自然豊かな越後妻有の大地が多彩な現代アートで彩られる。「歓待する美術」を掲げる芸術祭は、ウイルス禍を経て、芸術を媒介に人・自然と触れあう場。五感を通して楽しみ、地域を深掘りし、世界とつながる場でもある。開幕前日のプレスツアーと開幕後に取材した新作を中心に、写真で紹介する。

◆昼と夜、表情変える美術館

 越後妻有里山現代美術館モネの回廊や明石の湯エントランスを使った企画展示「モネ船長と87日間の四角い冒険」。中央の池に描かれた「だまし絵」を生かした水上通路を歩くことができる「阿弥陀(あみだ)渡り」など体験型作品が多くある。夜にはライトアップも行われ、昼とは違った趣が楽しめる=7月14日、十日町市本町6

 

◆いい木だな♪木の“温泉”に大はしゃぎ

 サクラの木で作った...

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