着物を包む「たとう紙」のひも付け作業をする知的障害者の男性ら=十日町市のきものブレイン
着物を包む「たとう紙」のひも付け作業をする知的障害者の男性ら=十日町市のきものブレイン

 障害者の就労を巡り、新潟県内では就職件数が伸びている一方、企業に義務付けられる法定雇用率の達成が難しい状況になっている。4月に2・3%から2・5%に引き上げられた法定雇用率は、2年後には2・7%となる。だが、障害者雇用の経験が浅く、受け入れ態勢づくりに悩む企業は少なくない。達成には、経験豊かな企業や行政によるサポートが鍵を握りそうだ。

 「障害のある人を雇ってから仕事の切り分けをすべきなのか、従事してもらう業務を決めてから採用すべきか。何をどこからやればいいか分からない」。県内の大手建設業者の採用担当者は悩む。...

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