新たなレジデンシャル制度のもとでのノイズム活動継続に合意し、開かれた記者会見。中原八一新潟市長(左端)、メンバーとともに出席した金森穣芸術監督(中央)、堀内貞子りゅーとぴあ支配人(右端)=2021年12月、新潟市民芸術文化会館
新たなレジデンシャル制度のもとでのノイズム活動継続に合意し、開かれた記者会見。中原八一新潟市長(左端)、メンバーとともに出席した金森穣芸術監督(中央)、堀内貞子りゅーとぴあ支配人(右端)=2021年12月、新潟市民芸術文化会館

 新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ)専属舞踊団「Noism Company Niigata(ノイズム)2004年4月、国内初の公立劇場専属舞踊団として発足。ページ下部に詳しい解説を掲載。」が設立20周年を迎えた。日本初で唯一の公共劇場専属舞踊団として活動し、芸術性の高い作品が国内外で高い評価を受ける一方、2019年には存続の危機にも直面した。20年間の活動の意義と、積み上げたものを未来へ生かしていくために何が必要なのかを探る。(報道部・水野八穂、金澤朋香)(4回続きの2)

 ノイズムの市民への浸透は、長く課題となってきた。「新潟から世界へ」を掲げ、新しい舞踊芸術の創造を志す作品が評価される一方、舞踊になじみのない市民には「レベルが高すぎて分かりにくい」との声も少なくなかった。...

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