フェンシング男子エペ団体決勝の第3試合を終え、相手選手と握手する古俣聖(右)=2日、パリ(本社写真映像部・新井田悠)
フェンシング男子エペ団体決勝の第3試合を終え、相手選手と握手する古俣聖(右)=2日、パリ(本社写真映像部・新井田悠)

 パリ五輪のフェンシング男子エペ団体日本代表の古俣聖(あきら)選手(26)=本間組・新潟市西区出身=が銀メダルに輝き、新潟県内では8月3日、喜びが広がった。リザーブだったが、初戦から決勝までピストに立ち、銀獲得に貢献。指導者で古俣選手に基礎を教え込んだ父・治久さん(70)は「200点満点」とたたえた。今大会で県勢初となる表彰台に県民からは「誇らしい」との声が上がった。

 治久さんは、2日夜から翌3日早朝まで続いた団体戦を自宅で見守った。息子の晴れ舞台を「静かに見たかった」と、あえて一人で観戦した。

 初戦は「硬さがあった」と治久さんの目に映ったものの、古俣選手は徐々に調子を上げた。治久さんが思わず...

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