
豚熱の感染が確認された養豚場で防疫作業にあたる作業員ら=8月15日、新発田市(新潟県提供)
新潟県は8月14日、新発田市の養豚場で飼育されている豚から豚熱(CSF)の感染が確認されたと発表した。豚熱は2018年以降、全国で感染が確認されている。豚やイノシシがかかる伝染病で強い感染力と高い致死率が特徴だが、人にはうつらず、仮に感染した豚の肉を食べても人体への影響はない。
豚熱は、かつて豚(とん)コレラと呼ばれ、新潟県を含む全国の養豚場で発生していた。ただ、国内では1992年に熊本県で確認されて以降は発生がなく、一度は「清浄化」したとされていた。新潟県内では82年に中条町(現胎内市)で確認されたのが、最後だった。
しかし、2018年9月に岐阜市の養豚場で26年ぶりに感染が確認され、全国...
残り372文字(全文:672文字)