
広井工機が再生させた稲わらの縄編み機。商品作りや展示、学びの活用を目指す=長岡市美沢2
新潟県長岡市美沢2の装置設計業の広井工機が、かつて農家で広く使われた稲わらの縄編み機を手直しし、再生させた。現代では珍しくなったユニークな装置で、わらを捨てずに再利用する資源循環の取り組みにつながるのではないかと着目。福祉施設で縄を製造する障害者就労支援をはじめ、貸し出しも含めた活用を目指している。
わら縄編み機は全長2メートルほどの装置で、製縄機などとも呼ばれる。2カ所あるラッパ状の受け口にわらを投入すると、自動でねじりながら1本にまとめ、巻いてコンパクトにする。かつては手作業が主だった農家の縄編み作業を助けたが、現在はほとんど使われていない。
広井工機の廣井晃社長(69)は社会福祉法人「...
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