新潟市秋葉区の男性宅の洋室に設置される耐震シェルター。広さは6畳分で高さ約2メートルと十分な空間が確保されている
新潟市秋葉区の男性宅の洋室に設置される耐震シェルター。広さは6畳分で高さ約2メートルと十分な空間が確保されている

 能登半島地震2024年1月1日午後4時10分ごろに発生した石川県能登地方を震源とする地震。逆断層型で、マグニチュード(M)7.6と推定される。石川県輪島市と志賀町で震度7を記録し、北海道から九州にかけて揺れを観測した。気象庁は大津波警報を発表し、沿岸部に津波が襲来した。火災が相次ぎ、輪島市では市街地が広範囲で延焼した。を受け、家屋の倒壊時に身を守る「耐震シェルター」に注目が集まっている。住宅内に箱形の空間を設けることで、自宅が倒壊してもシェルター内だけは守られる仕組みで、耐震改修工事より安く済むのが魅力だ。一部の自治体では補助制度もあり、特に築年数が古い住宅に住む高齢者世帯の助けになると期待される。ただ、認知度不足は否めず、新潟県内での設置はまだ進んでいない。

 シェルターは住宅の居室内に木材や鋼材で組んだ箱形のスペースを設置する。設置費用は木材であれば60万円前後で、数百万円かかる耐震改修工事より安く、工期も最短1日と短い。

 新潟市秋葉区の無職男性(72)は...

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