作品の前に立つ、はらななかさん。「キラキラ輝かせてあげたいもの」を描いた=加茂市駅前
作品の前に立つ、はらななかさん。「キラキラ輝かせてあげたいもの」を描いた=加茂市駅前

 小学校での不登校経験を機に絵の創作を始めた新潟県加茂市のはらななかさん(21)が、自身がスタッフを務める市内の民間フリースクールで初めての個展を開いている。発達に特性があり、14歳で統合失調症を発症。ありのままの自分を理解し、創作を後押ししてくれる人に出会えたことで、居場所と目標を見つけた。(三条総局・平井玲子)

 加茂駅近くの「フリースクール ラック」に水彩やパステル画24点を飾った。天国に旅立ったペットがモチーフの作品が多い。「描けばまた会えるし、紙の上でずっと生きてくれるから」。心を込めて描き上げた。

 動物たちの優しいまなざしとともに、さまざまな色を大胆に塗り重ねた独特の色彩に目を奪われ...

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