ルヴァン杯得点王に、FW長倉幹樹はなる!?
ルヴァン杯得点王に、FW長倉幹樹はなる!?

不動の右サイドバック藤原奏哉

 J1で激しい戦いを繰り広げているアルビレックス新潟。今季も終盤戦に入り、ラストスパートです。このウェブ限定記事アルビPreview(プレビュー)では、そんなアルビの応援に一層力を入れようと、データを見ながら、初心者にもわかりやすく、次の一戦に向けた見どころや注目選手を紹介します。対戦相手の情報などを頭に入れ、試合をより深く、楽しみながら応援しましょう!

(※データはリーグ公認の競技データ「J STATs」から。それ以外の話はわりと主観が入ります)

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ルヴァン杯で見えた成長、リーグ戦でも

 J1のリーグ戦が3週間なかった(なくなった)ため、まずはYBCルヴァン・カップ準々決勝の話からです。本当によく突破しました! 代表戦のため相手の主力数人が欠けていたのも確かです。それに2戦目は押し込まれる時間が長く、0-2の敗戦。確かにいろいろ語る論点はあるんですが、堀米悠斗主将の言葉通り「次に進めたことが全て」です。

 1試合目は5-0の大勝、こういう場合2戦目は難しい試合になりがちです。そこを攻守に奮闘し、流れを渡しきらず、0-2に“うまくまとめて勝った”と思えるくらいでした。それでもなお、試合後の選手も監督も表情がすっきり晴れなかったのは、タイトル獲得を本気で目指す意識の高さが表れていたと思っています。

顔写真は(C)アルビレックス新潟

 このデータはJ1リーグ戦だけの集計なので、台風接近で中止になった名古屋戦前の記事から、数字は変わってません。なので、もう少しルヴァン杯の話を。

 ルヴァン杯ではFW長倉幹樹が計6ゴールを挙げ、得点ランクのトップに立っています。町田との第1戦の4得点に続き、第2戦でも惜しいシーンが何度もありました。ライバルは4得点のパトリック(名古屋)くらいでしょうか。得点王、狙えます。ちなみに、クリーンシート(無失点試合)を記録したGKランキングのトップはGK阿部航斗です。

 ルヴァン杯ではチームと選手の成長を強く感じさせられています。第2戦の両CB遠藤凌、稲村隼翔の堂々としたプレーに、阿部の奮闘も。チームには天皇杯3回戦で1-6で大敗した悔しさもあるでしょう。この時「必ず立て直す」と松橋力蔵監督はサポーターたちに約束しました。

 クラブ初のタイトル獲得まで、あと3試合(準決勝2試合、決勝1試合)。リーグ戦とともに、最後までしっかり応援して後押ししましょう。

新潟より下位のチームだけど・・・

 さて、戦いの舞台はまたリーグ戦に戻り、湘南戦です。13位の新潟は勝ち点36。今季J1は混戦で、勝利すれば1桁順位に入る可能性があります。しかし、降格圏(18位以下)すれすれ17位の湘南とも勝ち点差4(新潟は1戦少ない)しか離れていません。ここは必ず勝って、安心して上だけを目指せる態勢に入りたいです。

 ここ数年は...

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