
自慢のみそをPRする(右から)藤井寛さん、康代さん夫妻、高橋統子さん
新潟市南区新飯田のみそ屋「糀(こうじ)屋団四郎」で、100年近く使われてきた大きな和釜が寿命を迎えた。和釜でみそを煮るという現在では珍しい伝統製法を守るため、約400万円かけて和釜を新調。資金調達のためクラウドファンディング(CF)を実施している。4代目の藤井寛(ゆたか)さん(40)は「和釜は団四郎の命。歴史をつないでいきたい」と言葉に力を込める。
団四郎は1932年創業。家族経営のみそ蔵で、婿入りした寛さんと妻・康代さん(44)、康代さんの姉・高橋統子さん(49)の3人で営む。
代々受け継がれてきた直径約1・2メートルの和釜は、創業の際、初代が中古で購入した。団四郎は大豆を和釜で煮込み、余...
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