花角英世知事(右)と面会する韓国の朴喆熙大使=9月18日、県庁
花角英世知事(右)と面会する韓国の朴喆熙大使=9月18日、県庁

 韓国の朴喆煕(パクチョルヒ)駐日大使が9月18日、新潟県庁で花角英世知事と面会し、世界文化遺産1975年に発効した世界遺産条約に基づき、歴史的建造物や遺跡を対象にユネスコが人類共通の財産として登録する。国内では姫路城などが登録されている。世界遺産にはほかに、貴重な生態系などの自然遺産と、文化と自然の要素を併せ持つ複合遺産がある。登録の可否は世界遺産委員会が決める。に登録された「佐渡島(さど)の金山「相川鶴子金銀山」と「西三川砂金山」の二つの鉱山遺跡で構成。17世紀には世界最大級の金の産出量を誇った。金の採取から精錬までを手工業で行っていた時代の遺構が残っているのは、世界的に例が少ないとされる。」について意見交換した。面会は冒頭以外、非公開。韓国大使館によると、朴氏は朝鮮半島出身者を含む全ての労働者の追悼式典について、日本政府の幹部が出席した上で早期に開催するよう求めた。

 外務省の北村俊博外務報道官は18日の記者会見で、追悼式を今秋にも実施する方向で調整していると明らかにした。

 佐渡金山の世界遺産登録を巡り、韓国政府は「戦時中に朝鮮半島出身者が強制労働させられた現場だ」と主張し、一時反発した。

 7月に登録が決定した際、日本政府は「韓国と緊密に協議しながら全...

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