辞職勧告を事実上無視した上越市の中川幹太市長に対し抗議の意味を込めて、一般質問を控える動きが広がった市議会=9月18日、議場
辞職勧告を事実上無視した上越市の中川幹太市長に対し抗議の意味を込めて、一般質問を控える動きが広がった市議会=9月18日、議場

 新潟県上越市議会9月定例会の一般質問が9月18日始まった。通告者は14人と中川幹太市政下では最少。毎回20人以上が通告してきただけに少なさが際立つ。背景には、高卒者への不適切発言を巡り、市長が議会からの辞職勧告を事実上無視し、続投を宣言したことに対する抗議の意味などがある。ボイコットともいえる動きに、市長と議会との溝は深まるばかりだ。

 「正常な市政運営と市政発展のために自ら身を引くべきではないか。駄々っ子みたいだ」。6月定例会の一般質問で市長が不適切発言をした時の質問者、丸山章氏(無所属)は18日、強い調子で辞職を迫った。

 中川市長は不適切発言に対し...

残り854文字(全文:1154文字)