中川幹太市長への不信任決議案が否決され報道陣の取材に応じる中川幹太市長=2024年9月2日、上越市役所
中川幹太市長への不信任決議案が否決され報道陣の取材に応じる中川幹太市長=2024年9月2日、上越市役所

 高卒者に対する不適切発言をした上越市の中川幹太市長への不信任決議案が9月2日、市議会で否決された。7月の臨時会で辞職勧告決議案を可決した際は議長を除く31人のうち、賛成は25人だったが、今回は議長を含む32人が無記名投票し、賛成は11人にとどまった。辞職勧告決議と違い、不信任決議案が可決されれば市長は法に基づき議会を解散できるため、市民からは「選挙を避けたかったのでは」との声が上がった。

 辞職勧告決議は議会の意思表示であるのに対し、不信任決議は可決されれば首長が10日以内に議会を解散するか、解散しなければ失職するという法的拘束力がある。

 市議会の最大会派「久比岐野」の代表で、辞職勧告決議案を提出した橋本洋一氏は、今回会派としては自主投票だったとし不信任決議案への賛否は明かさなかった。...

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