
オイシックス・ラ・大地の契約農家大嶋康司さん=茨城県筑西市
全国のスーパーで相次いだコメの品薄を受け、毎月決まった量が宅配されるサブスクリプション(定額利用)が注目を集めている。購入制限や突然の値上がりを気にせず確保できる安心感から、注文は増加傾向だ。農家には生産計画と収入の見通しが立ちやすいメリットがあり、コメの新しい消費形態として普及が進みそうだ。
東京都杉並区の「小張精米店」は、全国の農家や卸売業者から独自に仕入れたコメを毎月、注文者に届けるサービスを手がけている。コシヒカリやひとめぼれといった銘柄を2キロ当たり月額2千円から販売しており、足元の申し込み数は例年と比べ2割ほど増えた。
本来は各地の名産を味わいたい人向けに始めたもの。小張正就代表取締役は「普段使いを想定した注文が増えたのではないか」と話す。
食品宅配大手オイシックス・ラ・大地は...
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