
日本版ライドシェアの車両を示す表示灯=10月3日、新潟市西区
タクシー会社が実施主体となり、一般ドライバーが自家用車で顧客を有料送迎する「日本版ライドシェア」が10月9日、新潟県で初めて、新潟市南区で始まる。公共交通網が脆弱(ぜいじゃく)な南区の住民からは期待の声が上がる。一方、配車の依頼には専用アプリを使うため、利用方法の周知が鍵となりそうだ。
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南区は市内で唯一鉄道がなく、新潟市中心部とを行き来する路線バスの本数も多くない。現状では、夜間は家族の送迎や、数少ないタクシーが頼みとなる。ただ、南区に営業拠点を置く太陽交通新潟(新潟市西区)によると、南区では夕方以降、利用者からの配車依頼に運転手が承諾する割合「マッチング率」が低いなど、タクシーは足りていない。
この状況を改善しようと、...
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