新潟工科大で講演したリケンの前川泰則社長=柏崎市藤橋
新潟工科大で講演したリケンの前川泰則社長=柏崎市藤橋

 自動車エンジン部品メーカー大手リケン(東京)の前川泰則社長が新潟県柏崎市藤橋の新潟工科大で講演し、国産ピストンリング誕生の歴史や、脱炭素化に向けてリケンが柏崎で進める水素活用の取り組みについて話した。

 講演会は新潟工科大の開学30周年を記念し、9月21日に開かれた。学生ら約130人が参加した。

 前川さんは、ピストンリングの国産化に貢献した海老原敬吉博士が、リケンの母体である理化学研究所で、外国製品を比較して研究していたことを紹介。その努力の成果により、高性能の国産ピストンリングを低コストで生産することに成功したと話した。

 「開発では他社の製品を徹底的に研究する。敵を知って己を知ることが重要」...

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