佐渡金山のシンボル「道遊の割戸」=新潟県佐渡市
佐渡金山のシンボル「道遊の割戸」=新潟県佐渡市

 「佐渡島(さど)の金山「相川鶴子金銀山」と「西三川砂金山」の二つの鉱山遺跡で構成。17世紀には世界最大級の金の産出量を誇った。金の採取から精錬までを手工業で行っていた時代の遺構が残っているのは、世界的に例が少ないとされる。」の世界文化遺産1975年に発効した世界遺産条約に基づき、歴史的建造物や遺跡を対象にユネスコが人類共通の財産として登録する。国内では姫路城などが登録されている。世界遺産にはほかに、貴重な生態系などの自然遺産と、文化と自然の要素を併せ持つ複合遺産がある。登録の可否は世界遺産委員会が決める。登録に関連して、日本政府が開催を表明していた、佐渡金山における全ての労働者のための追悼行事について、11月24日に新潟県佐渡市の「あいかわ開発総合センター」で開く方向で検討されていることが10月28日、分かった。民間団体などで実行委員会を組織し、開催することが関係者で協議されている。

 世界遺産登録に当たっては、「佐渡金山で戦時中に朝鮮半島出身者の強制労働があった」と主張する韓国との協議が焦点だった。7月に国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会で登録が決まった際、日本政府の代表は「『佐渡島の金山』における全ての労働者のための追悼行事も毎年現地で行われる予定だ」と表明していた。

 関係者によると、...

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