
金山のシンボル「道遊の割戸」
日本政策投資銀行新潟支店は、新潟県の「佐渡島(さど)の金山「相川鶴子金銀山」と「西三川砂金山」の二つの鉱山遺跡で構成。17世紀には世界最大級の金の産出量を誇った。金の採取から精錬までを手工業で行っていた時代の遺構が残っているのは、世界的に例が少ないとされる。」が世界文化遺産1975年に発効した世界遺産条約に基づき、歴史的建造物や遺跡を対象にユネスコが人類共通の財産として登録する。国内では姫路城などが登録されている。世界遺産にはほかに、貴重な生態系などの自然遺産と、文化と自然の要素を併せ持つ複合遺産がある。登録の可否は世界遺産委員会が決める。に登録された翌年、2025年度の経済波及効果が585億円に上るとの試算をまとめた。来訪者数は67万8千人、交通費や宿泊費といった旅行消費額は412億円と推計。同支店は宿泊施設や人手不足といった課題を挙げ、「中長期的な観光振興に向け、来訪者の満足度向上が重要だ」と指摘している。
調査は日本経済研究所と共同で実施した。両社は21年度にも同様の試算を公表しており、その際は24年度の旅行消費額を367億円、経済波及効果を517億円とした。今回の試算は、物価高に伴う旅行消費単価の上昇などで上振れした。
佐渡観光交流機構によると、...
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