架空のポイント取得料金名目で電子マネー約330万円分をだまし取られたとして、新潟県村上市の50代男性が11月1日までに村上署に被害を届け出た。村上署は特殊詐欺事件とみて調べている。

 村上署によると、男性は9月中旬、スマートフォンのゲームアプリに表示された「賞金を受け取れる」との広告を押したところ、交流サイト(SNS)に誘導され、メッセージ上で別のサイトの会員登録が必要と言われた。さらに「賞金を受け取るにはサイトのポイント購入が必要」「そのポイントで相手とメッセージのやりとりが必要」などと指示された。

 男性は約1カ月間にわたり、電子マネー約330万円分を購入し、ポイント取得のためとしてカード番号をサイトに送信した。

 ポイント購入をさらに求められ、金融機関で現金を引き出そうとしたところ、金融機関職員から「詐欺ではないか」と言われ、村上署に相談し、被害に気付いた。