署名の協力を呼びかける大沢昭一さん(中央)=11月3日、弥彦村
署名の協力を呼びかける大沢昭一さん(中央)=11月3日、弥彦村

 北朝鮮に拉致1970~80年代、北朝鮮が日本人を連れ去る国際犯罪を重ねた。工作員の教育などが目的とされる。2002年の日朝首脳会談で金正日総書記が拉致を認めて謝罪。被害者5人が帰国し、8人は「死亡」とされた。日本政府認定の被害者は計17人で、北朝鮮は4人を「未入国」と主張している。日本側は説明に不審な点が多いとして受け入れず、交渉は停滞している。された可能性が排除できない新潟市西蒲区出身の特定失踪者北朝鮮による拉致の可能性が排除できない行方不明者。2002年に、かつて北朝鮮による拉致被害者として名前が浮上していなかった曽我ひとみさんが帰国したことなどを受け、03年に民間団体「特定失踪者問題調査会」が特定失踪者を独自にリストアップしている。政府認定の拉致被害者は、02年に帰国した5人を含めて17人。大沢孝司さん=失踪当時(27)=の兄昭一さん(88)と支援者が11月3日、新潟県弥彦村の弥彦神社前で、全ての拉致被害者の早期救出を求める署名活動を行った。

 県内外から多くの客が訪れる弥彦菊まつりに合わせて実施。昭一さんは「皆さんの意志が必ず政府に通じると思います。弟の救出にご協力をお願いします」と呼びかけた。孝司さんの中学、高校の同級生らも...

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