
新潟県内2地銀は11月8日、2024年9月中間連結決算を発表した。第四北越フィナンシャルグループ(FG、新潟市中央区)は純利益が前年同期比6・0%増の146億円で、18年のFG設立後の最高益となった。大光銀行(長岡市)は50・6%増の17億円だった。市場金利の上昇などで両行ともに有価証券の利息配当金や貸出金利息などの増加が寄与した。
第四北越FGは、売上高に当たる経常収益が0・8%増の965億円。経常利益は15・4%増の204億円だった。
第四北越銀行単体では、本業のもうけを示すコア業務純益が0・6%増の187億円、純利益は24・6%増の130億円。外国証券の受取利息増加などで有価証券利息配当金が増え、貸出金利息も増加。強化を続けるコンサルティング機能も利益を押し上げた。
貸出金残高は1・8%増の5兆4788億円。預金等残高は0・1%減の8兆5330億円。
市場金利の上昇などを踏まえ、25年3月期の連結業績予想を上方修正して発表した。第四北越FGの純利益を5月公表の230億円から250億円に、銀行単体では190億円から214億円に引き上げた。
中間配当を増配し、期末配当予想も増額。年間配当予想は、株式分割前換算で1株当たり224円(24年3月期は145円)。
第三次中期経営計画(中計)の経営指標目標も上方修正し、26年度の連結純利益を当初の270億円から350億円に引き上げた。
第四北越FGの殖栗(うえぐり)道郎社長は記者会見で「金融政策の転換などがあったが、中計のスタートとなる上半期としては順調な滑り出しだ」と述べた。
大光銀単体のコア業務純益は9・9%増の26億円、日銀の利上げに伴う市場金利の上昇などで、有価証券利息配当金や貸出金利息が増加。積極的な営業で、貸出金のボリュームを確保し増益につなげた。
貸出金残高は...