新潟県内11の信用金庫・信用組合で“本業”増益、「金利ある世界」で資金運用収益伸びる・2025年9月中間決算

　新潟県に本店を置く９信用金庫、８信用組合の２０２５年９月中間決算が出そろった。本業のもうけを示すコア業務純益は４信金、７信組で前年同期に比べて増加した。日銀の利上げで「金利のある世界」となり、貸出金利息や有価証券利息配当金といった資金運用収益の増加が、預金利息などの資金調達費用の増加を上回るケースが目立った。

　日銀は２４年３月、１７年ぶりの利上げを決め、マイナス金利政策の解除に踏み切った。その後、２４年７月と２５年１月に政策金利の引き上げを決めた。これを受け、金融機関は預金と貸出金の金利水準を改定。改定時期や預貸率、貸出先の経営状況などが収益に影響した。

　加茂信金はコア業務純益が前年同期比７６・８％増の１億６００万円。預金利息の増加以上に、貸出金利息や預け金利息、有価証券利息配当金が増えた。県内信組最大手の県信組や糸魚川信組なども資金利益の増加が寄与した。新潟信金は投資信託解約益の計上が増益の主因だ。

　一方、...