8月に行われた新潟ー磐田戦で、競り合う選手=ビッグスワン
8月に行われた新潟ー磐田戦で、競り合う選手=ビッグスワン

 今季も大詰めとなっているサッカーJ1。11月16日は、未消化だった第29節磐田ー横浜Mの1試合を行う。現在16位のアルビレックス新潟は自力で残留する可能性が残されているが、残り2戦は対戦成績が良くないG大阪(30日)と浦和(12月8日)が相手。場合によっては降格圏内の最上位18位磐田の動向が、残留できるかどうかを大きく左右する。16日の磐田の試合は、17位の柏や新潟のサポーターからも注目を浴びる一戦になりそうだ。

残留争いは三つどもえ

 今季J1は下位3チームがJ2に自動降格する。20位の鳥栖の降格はすでに決定しており、19位の札幌は残り2試合の連勝や得失点差の改善などが必須となり、厳しい状況。残りの1枠に入る可能性があるのは、残り試合が一つ多い18位磐田と、得失点差では優位な17位柏、そして16位の新潟に絞られている。三つどもえの残留争いとなっている=下の表参照=。

 磐田が残り3試合で得られる最大の合計勝ち点は44。新潟は残り2試合を1勝1分けで勝ち点45にできれば、自力で残留できる。ただ、新潟の次戦の相手は現在4位のG大阪で、J1での通算対戦は6勝9分け14敗。さらに最終戦の浦和には1勝6分け24敗と圧倒的に分が悪い。このため、少しでも条件を軽くしておきたいのが本音だろう。

 新潟の状況は11月16日の磐田ー横浜Mの試合結果によって大きく変わる。試合後の磐田の勝ち点は38、36、35のいずれか。この差で、新潟が30日のホーム最終ゲームG大阪戦で残留を決められる可能性も違ってくる。

 30日は磐田と柏もそれぞれ同時刻に試合を行う。勝ち点差が4以上に開くと、最終節1試合での逆転が不可能になるため、新潟の残留条件は下の表のように...

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