
バスケ男子・富樫勇樹
四六時中 そばにボール 生い立ちが才能育てる
新発田市郊外の二葉小体育館に「キュッ、キュッ」と甲高い音が響く。今月中旬の夜、ミニバスケットボールチーム「新発田キッズ」の子どもたちが、赤いTシャツ姿でコートを駆けていた。
バスケ男子日本代表の富樫勇樹(27)=B1千葉・同市出身=も、かつてここでボールを追った。
東豊小1年で入団。週4日の練習日は宿題をいち早く終え、体育館へ送る母恵子さん(57)の仕事帰りを今か今かと待った。下校後は自宅の外のゴールでシュートを打ち、チームの練習後も室内用のゴールへボールを放った。
周囲の人たちの印象は「シャイな子ども」。小学3年の時は試合に出るのを恥ずかしがってユニホームを着たがらず、恵子さんが会場の中を...
残り1231文字(全文:1531文字)
    















