
アーチェリー女子・中村美樹
仲間と撃ち込み腕磨く 地元鶴岡で再スタート
日差しに夏の厳しさが残る9月初め。深緑色の山々を望む山形県鶴岡市の小真木原南多目的広場で、アーチェリーの体験会が開かれた。木製の弓を手にした14人の子どもたちが狙うのは7メートル先の的。勢いよく放たれた矢は、小気味よい音を立てて的に突き刺さった。
講師の1人は、地元出身の東京五輪代表候補・中村美樹(28)=ハードオフ=。「練習はここ、使っていたのはあの弓」-。中村は中学時代、この「小真木原の広場」でアーチェリー漬けの日々を送った。
コツをつかみ、めきめき上達する子どもたちに、かつての自分を重ねてこう語る。「私も同じ気持ちだった。上達するのが楽しかった」
 鶴岡三中に入学してすぐのこと。新入生向...
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