
直江津中で行われた薬害についての特別授業=上越市西本町4
薬害について理解を深める特別授業が新潟県上越市の直江津中であり、血液製剤の投与によりC型肝炎を患った全国原告団代表の及川綾子さん(69)=東京都=が講演した。自身の闘病生活について涙ながらに語り、再発防止や患者への理解を訴えた。
薬害肝炎の原告団・弁護団は薬害被害と被害者への差別をなくそうと各地の学校で授業をしている。弁護団の一人で上越市の田中淳哉弁護士(49)が直江津中に呼びかけ、11月上旬に2年生約110人が及川さんの話を聞いた。
及川さんは1987年、出産時に止血のため血液製剤のフィブリノゲンを投与され、C型肝炎に感染した。25年にわたり副作用の強いインターフェロン治療を繰り返し、発熱...
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