「佐渡島の金山」追悼式の会場となる施設では夕方まで準備作業が行われた=11月23日、佐渡市相川栄町
「佐渡島の金山」追悼式の会場となる施設では夕方まで準備作業が行われた=11月23日、佐渡市相川栄町

 韓国外務省が、新潟県佐渡市で11月24日に初めて開催される世界文化遺産1975年に発効した世界遺産条約に基づき、歴史的建造物や遺跡を対象にユネスコが人類共通の財産として登録する。国内では姫路城などが登録されている。世界遺産にはほかに、貴重な生態系などの自然遺産と、文化と自然の要素を併せ持つ複合遺産がある。登録の可否は世界遺産委員会が決める。佐渡島(さど)の金山「相川鶴子金銀山」と「西三川砂金山」の二つの鉱山遺跡で構成。17世紀には世界最大級の金の産出量を誇った。金の採取から精錬までを手工業で行っていた時代の遺構が残っているのは、世界的に例が少ないとされる。」で働いた全ての労働者のための追悼式に関し、政府代表を派遣せず参加を見送ると表明した。表明を受け、佐渡市には衝撃が走った。地元にとって、追悼式は世界文化遺産登録後の最大の懸案事項であり、緊張感の中で準備が進められてきた。開催前日の急展開に関係者は絶句し、困惑が広がっている。

 韓国不参加の知らせが入った11月23日午後4時半ごろ、...

残り931文字(全文:1143文字)