
新たに設置した石碑の前で故郷への思いを語る神田清策さん=新発田市小国谷
「限界集落」になった故郷に営みの証を残したい-。千葉市の会社経営神田清策さん(76)が、出身地の新潟県新発田市小国谷に集落の歴史を刻んだ石碑を建立した。地区の住民は現在2世帯3人。神田さんは、移住者の呼び込みに向けた構想も抱いていて、石碑をきかっけに「小国谷に興味を持ってもらえたら」と期待している。
神田さんは中学卒業後に東京に出て、建設業で働いた。20歳で結婚し、千葉県で不動産業を立ち上げた。仕事に必要な知識は独学で身につけ、さまざまな資格も取得。事業を拡大していった。「苦労を苦労とは思わなかった」と...
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