
イタリア大使館で採取した土を堀部安兵衛の墓に納めるジャンルイジ・ベネデッティ大使(手前右)=新発田市大栄町2
在日イタリア大使館のジャンルイジ・ベネデッティ大使が、新潟県新発田市大栄町2の長徳寺を訪れ、赤穂四十七士の1人、堀部安兵衛の墓に大使館敷地内から採取した土を納めた。安兵衛らは大使館の所在地で切腹したとされる。大使館では毎年法要が営まれるなど、縁が深いことから実現した。
新発田生まれの安兵衛は、吉良邸討ち入りから約1カ月半後の元禄16(1703)年に、幕府の命で大石主税(ちから)らと切腹。その場所が、伊予松山藩邸の中屋敷で、現在のイタリア大使館(東京都港区)だったとされる。
安兵衛の父の菩提(ぼだい)寺である長徳寺には2017年、四十七士の墓がある港区の泉岳寺から分骨を受け、安兵衛の墓が建立さ...
残り200文字(全文:500文字)