
日本三百名山を踏破した疋田廣司さん=11月8日、富山・岐阜県境の白木峰(本人提供)
新潟県上越市春日野の無職疋田廣司さん(73)が半世紀以上かけ、日本山岳会が選定する「日本三百名山」を踏破した。最後の1座に残したのは富山、岐阜両県にまたがる白木峰(1596メートル)。澄み渡った青空の下、山仲間が用意した山頂のゴールテープを、両手を挙げて満面の笑みで切り、悲願を達成した。
疋田さんが最初に登頂した三百名山は17歳の時に友人と登った故郷・佐渡の金北山だった。三百名山の踏破は意識していなかったが、就職して赴任した五泉市で、下宿先の主人が百名山踏破を目指していたことから同行するようになり、百名山33座に登った。
その後は結婚や転勤で登山から遠ざかった。再開したのは2010年。「退職...
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