「わらび園」の佐田健一郎園長(左)から相談を受ける県介護職場DX・業務改善サポートセンターの川﨑剛史さん=長岡市
「わらび園」の佐田健一郎園長(左)から相談を受ける県介護職場DX・業務改善サポートセンターの川﨑剛史さん=長岡市

 新潟県内の介護サービス事業所の介護ロボットやICT(情報通信技術)機器導入を支援するため、県はワンストップの相談窓口「県介護職場DX(デジタルトランスフォーメーション)・業務改善サポートセンター」を新潟市中央区に開設した。業務の効率化に関する悩みを無料で相談でき、センターは解決に向けて専門的な知見から助言を行う。人手不足が深刻な介護職場で機器の導入を促すことで、働きやすい職場環境づくりを進める。

 介護職場では近年、業務の効率化を目的とした介護ロボットやICTの導入が進んでいる。

 2023年6月に県が行った介護事業所へのアンケート調査では、回答した752施設のうち介護ロボットは261施設(35%)が、ICTは484施設(64%)が導入していた。介護ロボットはセンサーによる見守り機器が最も多く、ICTは介護記録の作成でタブレット端末などを活用する例が多数を占めた。

 調査では導入の課題も尋ねており、費用面の不安に次いでノウハウの支援を求める声が多かった。このため、県は公益財団法人「介護労働安定センター新潟支部」(新潟市中央区)に委託し、9月にサポートセンターを開設した。

 個々の事業所の悩みに応じ、...

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