正法寺で行われた消防訓練=佐渡市泉
正法寺で行われた消防訓練=佐渡市泉

 地域の文化財を火災から守ろうと新潟県佐渡市泉の正法寺で11月30日、消防訓練が行われた。住職や近隣住民らが通報の手順を確認したり、寺が所蔵する文化財を外へ運び出したりし、火災対応に備える意識を高めた。

 佐渡市は毎年、市内各所の文化財を対象に訓練を行っている。近年は新型ウイルス禍や悪天候で開催できず、2024年の今回は2020年以来の実施となった。正法寺は本堂や蔵などが国の有形文化財に指定されているほか、世阿弥が使ったとされる県指定の有形文化財「雨乞いの面」も所蔵している。

 訓練では本堂から出火したと想定し、雨乞いの面を外に持ち出す動きを確認。消防による放水作業も行われた。

 佐渡市内では202...

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