韓国国会で行われた尹錫悦大統領の弾劾訴追案の採決で、投票する議員ら=12月7日、ソウル(共同)
韓国国会で行われた尹錫悦大統領の弾劾訴追案の採決で、投票する議員ら=12月7日、ソウル(共同)
韓国の尹錫悦大統領に対する弾劾訴追案の採決に先立ち、国会の本会議場を出る与党「国民の力」議員ら=12月7日、ソウル(聯合=共同)

 【ソウル共同】韓国国会(定数300)は12月7日夕(日本時間同)、尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が3日夜に「非常戒厳」を宣言したのは憲法違反だとして、野党側が提出した弾劾訴追案を採決する本会議を開いた。保守系与党「国民の力」から8人以上の賛成が必要だったが、与党はほぼ全員が退席。多数のボイコットにより成立要件を満たさず、廃案となった。尹氏は職務を継続する。ただ、戒厳令に対する世論の反発は強く、国政運営の混乱が続くのは確実。与党は残り2年半の大統領任期短縮など早期退陣を模索するもようだ。

 尹氏は7日午前、戒厳令で国民を不安にさせたとして「心からおわびする」と謝罪する談話を発表。任期を含む今後の...

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