「はんが甲子園」で作品を制作する高校生たち=3月、佐渡市相川栄町
「はんが甲子園」で作品を制作する高校生たち=3月、佐渡市相川栄町

 新潟県佐渡市を舞台に全国の高校生が版画の腕を競う「全国高等学校版画選手権大会(はんが甲子園)」は、2025年3月に節目となる25回目の開催を控える。物価高騰で経費が膨らむ一方、佐渡島内外からの協賛や寄付が年々減少している。実行委員会は一定額の支援をした場合、過去の受賞作品を贈呈する試みを始めた。新たな手法で安定運営につなげたい考えだ。

 版画制作が盛んなことなどから「版画の島」とも呼ばれる佐渡では2001年に大会が始まった。毎年全国から応募があり、予選を突破した14校が3人1組でチームになり、相川地区での本選に出場する。

 出場校からは負担金1校14万円を徴収する。会場の相川地区までの旅費や宿泊...

残り542文字(全文:842文字)