
旧千円札のコンテ画の複製を花角英世知事(左)に寄贈する国立印刷局の大津俊哉理事長=11日、県庁
今年7月に20年ぶりに紙幣デザインが刷新されたことを記念し、国立印刷局(東京)は12月11日、旧千円札に描かれていた「富士山」のコンテ画の複製を新潟県に寄贈した。コンテ画の富士山が十日町市出身の写真家、岡田紅陽の作品「湖畔の春」を元にデザインされたのが縁。県は作品の展示を通じ、功績を県民に広く発信したいとしている。
岡田紅陽は生涯にわたり富士山を撮り続けた。旧千円札の裏面に描かれた富士山は、山梨県にある「本栖湖(もとすこ)」で撮影された写真がモチーフとなっている。岡田の写真は2代前の5千円札や、切手のデザインにも使用された。
コンテ画は国立印刷局の「工芸官」と呼ばれる専門職員が、紙幣の原版を...
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