
見附市議会本会議の一般質問で答弁する稲田亮市長=12月11日
新潟県見附市の稲田亮市長(53)が1期目の任期満了まで、12月12日で1年となった。財政安定化を目指して歳入歳出の見直しなどを進め、外部人材を積極的に活用してきた。一方で、肝いりの政策が乏しいとの指摘もある。市民や市議からは「もっと独自色を出しても良い」と、今後のリーダーシップに期待する声が聞かれる。
「危機的状況ではないが、楽観視はできない。着実に財政構造を見直していかなくてはならない」。稲田市長は市の財政についての認識を語る。市の中長期財政計画(2021〜30年度)では、貯金に当たる財政調整基金を毎年取り崩す状況が続き、30年度には基金が底を突く見通しだ。
見直しに踏み込んだ事業の一つが...
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