
2024年もあとわずか。年末年始、9連休という方もいらっしゃるのではないでしょうか。旅や帰省でお土産を買う機会が増えるこの時期、何を買うか悩む方も多いはず。そこで、JR新潟駅(新潟市中央区)の駅ビル「CoCoLo新潟」内にある「ぽんしゅ館 新潟驛(えき)店」で、人気のお土産を聞きました。「新潟人も知らない新潟を売る、新潟の専門食品店」をうたうぽんしゅ館で、直近の9月~11月に売れた商品とは。日本酒部門、菓子部門、食品部門に分けて、ランキング形式で紹介します(情報は2024年12月時点のものです)。
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<日本酒部門>
第1位 雪男 純米カップ

第1位は、青木酒造が手がける「雪男」のカップ酒です。青木酒造は全国屈指のコメどころ新潟県南魚沼市にあり、「鶴齢」の銘柄でも知られています。
「雪男」はすっきりとした味わいですが、後味に酒米のうまみがしっかりと残ります。冷やでもおかんでも楽しめるお酒です。
お酒の味はさることながら、ポップなラベルがちょっとしたお土産として人気で、青木酒造によると海外での販売も伸びているそうです。瓶に描かれている毛むくじゃらの雪男は、江戸時代の文人・鈴木牧之の著書「北越雪譜」に登場する山の「異獣」がモデル。山中で旅人から握り飯をもらったお礼に荷物を担ぎ、道案内する、というエピソードがモチーフになっています。
大人気アイドルグループ「Snow Man」が新潟市でコンサートを開いた時、名前にちなんで「雪男」をお土産に買い求めるファンが続出したとか…推しとの思い出グッズにもなっているようです。
第2位 高千代 紫 純米火入

2位は、高千代酒造(南魚沼市)の新潟県内限定酒「高千代 紫 純米火入」です。
飲み口が柔らかく、日本海の幸やすし、そばなど新潟の食によく合う中辛口の食中酒。高千代酒造によると、かんでも冷やでもおいしく飲めるそうです。
ちなみに、高千代酒造が手がけるひらがなの「たかちよ」銘柄はフルーティーな味わいが特徴で、日本酒初心者にオススメ。甘くて酸味がある片仮名の「シンタカチヨ」は、昼から気軽に飲める低アルコールのラインです。創業以来続く漢字の「高千代」銘柄と飲み比べてみてはいかがでしょうか。
第3位 彌彦 極

3位は弥彦酒造(弥彦村)の「彌彦 極」です。「ぽんしゅ館 新潟驛店」の利き酒コーナーでは、2月から11月まで10カ月連続で人気ランキング首位を獲得しています。普通酒ですが、ぽんしゅ館担当者によると「新潟の酒のレベルの高さを示す逸品」とのことです。
弥彦酒造が目指すのは、主役の食事を邪魔しない「助演男優賞のような存在のお酒」。使われている弥彦山の伏流水は超軟水で、粒子がきめ細かいという特徴があります。飲みやすく、日本食ならどんな料理にも合うそうです。
第4位 越乃梅里 瑠璃 純米大吟醸
720ml 2200円 DHC酒造
第5位 北雪 純米酒カップ

180ml 363円 北雪酒造
第6位 彌彦 極 カップ 180ml 440円
第7位 金鶴 カップ 180ml 270円
第8位 玉川 イットキー 300ml 900円
第9位 〆張鶴 ツルカップ 180ml 277円
第10位 〆張鶴 純 純米吟醸 720ml 1750円

新潟県は日本酒の酒蔵数が日本一で、県酒造組合には90蔵が加盟しています(2023年末時点)。手土産に何を選べばいいか悩む場合は、自分の舌で確かめるという選択肢もあります。ぽんしゅ館には利き酒コーナーがあり、新潟驛店では常時100種類以上の日本酒が楽しめます。受付で500円を払い、おちょことコイン5枚を受け取れば、最大5種類まで試すことができ、ほとんどのお酒は店内で買うことができます。
<菓子部門>
第1位 雪國れんが

1位は、ぽんしゅ館発の酒チョコレートブラウニー「雪國(ゆきぐに)れんが」。製造日から90日間と日持ちし、常温で持ち歩くことができます。単品のほか、6個入り(1523円)、12個入り(2981円)もあります。
新潟県内の酒蔵の酒かすを使った逸品で、果実に似た華やかな日本酒の香りと、ほろ苦いチョコレートの風味との調和が楽しめます。
アルコールは飛ばされているので、子どもやお酒が苦手な人でも食べることができます。お酒が大好きな人は、甘いおつまみにするのもオススメだそうで、純米吟醸や大吟醸、にごり酒などに合うそうです。
第2位 綿雪タルト

2位はクリームチーズタルトケーキ「綿雪タルト」。ぽんしゅ館発の菓子で、常温で持ち歩くことができます。賞味期限は製造日から90日間。6個入り(1577円)、12個入り(3100円)もあります。
新潟県佐渡市産のクリームチーズは、ミルクのうまみがたっぷり。さっぱりとした酸味があり、甘いタルト生地によく合います。
ちなみに、佐渡市にある「佐渡島の金山」は2024年に世界文化遺産に登録されました。登録以降、ぽんしゅ館では佐渡関連商品の売れ行きが好調だそうです。
第3位 朝焼け バターガレット

3位の「朝焼け バターガレット」も、ぽんしゅ館発の商品です。
ほんのり塩気がある、クッキーのようなサクサクとした食感の焼き菓子です。香り高いバターと、隠し味の塩は佐渡市産です。賞味期限は製造日から90日間。常温保存が可能で、6個入り(1879円)もあります。
第4位 亀田製菓 サラダホープ 4種ミックス

993円
第5位 しっとりぬれ餅 醤油味

150g 697円
第6位 笹だんご こしあん 5個袋入り 950円
第7位 雪國れんが 6個箱入 1523円
第8位 大吟醸酒饅頭 1個 108円
第9位 大地の穂 1個 173円
第10位 笹だんごパン 1個 281円
CoCoLo新潟の中には、「ぽんしゅ館」と名前の付くお店が複数あります。お菓子を買いたい時は、新幹線改札の目の前にある「ぽんしゅ館コンプレックス」がおすすめです。酒や醸造がテーマの「ぽんしゅ館 新潟驛店」に対し、米とその加工品がメインのコンプレックスでは、新潟県内各地の米菓や甘いお菓子、米などを扱っています。年末年始ならではの餅コーナーもあり、その品数の多さからにじむ「お米県」ぶりに県内在住者もびっくりするはずです。