
新潟県聖籠町次第浜の空き家敷地内で土中に遺棄された男性の遺体が見つかってから、12月23日で1週間となった。新潟署捜査本部は遺体が、行方不明となっている新潟市中央区の70代男性の可能性があるとみて調べているが、身元や死因を特定したとの発表はまだない。行方不明男性と遺棄現場との接点など不明な点は多く、捜査関係者からは「解決には時間がかかるかもしれない」との見方も出ている。
遺体が見つかった現場では、22日も敷地全体に規制線が張られ、県警による空き家内での鑑識作業が続いた。近所の50代女性は「この辺は空き家が多いが、まさか事件が起きるとは。早く犯人が捕まってほしい」と不安そうに話した。
捜査本部によると、捜査の端緒は10月16日、70代男性宅に新聞がたまっていたことだった。10月21日に男性の親族から新潟署に行方不明届が提出され、捜査が本格化した。
急展開したのは12月16日。県警は経緯を明らかにしていないが、捜査の過程で次第浜の空き家かその付近に遺体が遺棄された疑いが強まったとして、捜索。敷地内の土の中から身元不明の男性遺体が見つかった。
現場周辺の住民によると、この空き家では、中央区の男性が行方不明となった後ぐらいの時期にいくつかの動きが目撃されている。
10月末から11月初めころ、近所の男性は「車庫にセンサーライトが取り付けられていることに気付いた」という。11月上旬には、複数の人物や、重機が出入り。敷地内の小屋の庇(ひさし)が解体されたほか、穴を掘る様子や木を伐採して運び出す様子も目撃されている。11月ごろに異臭を感じたという住民も複数いた。遺体がこのころに埋められた可能性もある。
捜査本部は、現場周辺の防犯カメラやドライブレコーダーの映像などを集めて探索しており、不審な車両や人物を調べているもようだ。また、行方不明となっている男性の金融機関口座の動きのほか、男性にトラブルがなかったかも含めて捜査しているとみられる。

捜査関係者は取材に対し、...