
樹森大介氏(水戸ホーリーホック提供)
J1アルビレックス新潟の新監督にJ2水戸のコーチを務めた樹森大介氏(47)の就任が決まった。樹森新監督は一体どのような人物なのだろうか。水戸を長年取材し、選手時代から知るフリーライターの佐藤拓也さん(47)=茨城県ひたちなか市在住=に聞いた。
-樹森新監督は現役時代はどのような選手だったのでしょうか。
「水戸では背番号10を付け、小柄だがテクニックとアイデアを駆使し、チャンスメークするアタッカー。新潟の選手でいえば、MF高木善朗に似ている」
-どのような人柄なのでしょうか。
「物腰が柔らかくて非常に謙虚。誰とでも丁寧に接する印象があり、悪く言う人は聞いたことがない。とても勉強熱心で、国内外の戦術や情報を常に収集し、自分の考えに生かしている」

-2012〜22年に水戸ユースの監督を務めました。
「茨城県ではJ1鹿島が圧倒的な中、選手に来てもらうには、地域に認めてもらう必要があった。学校の先生や指導者らと積極的に接し、信頼を得ていた。(その結果)県外からも選手が来るようになった」
「若い選手をずっと見てきた人なので、心に火を付ける、どのような声かけをすれば響くかに敏感。そういう点で松橋力蔵前監督とつながる部分がある」
-今季は水戸のコーチとして攻撃面を担当していました。
「樹森さんが攻撃を担当するようになり、ボールをかなりスムーズに運べるようになった。攻撃の構築をするのが得意な指導者だ」
-トップチームの監督は初めてですが、どのような采配、選手起用をすると思いますか。...
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