元日から地震に見舞われるなど、大きな出来事が続いた2024年。1年を振り返り、新潟日報社佐渡総局の記者が島内の十大ニュースを選んだ。1位は四半世紀の島民の悲願が実現した「佐渡島(さど)の金山「相川鶴子金銀山」と「西三川砂金山」の二つの鉱山遺跡で構成。17世紀には世界最大級の金の産出量を誇った。金の採取から精錬までを手工業で行っていた時代の遺構が残っているのは、世界的に例が少ないとされる。」の世界文化遺産1975年に発効した世界遺産条約に基づき、歴史的建造物や遺跡を対象にユネスコが人類共通の財産として登録する。国内では姫路城などが登録されている。世界遺産にはほかに、貴重な生態系などの自然遺産と、文化と自然の要素を併せ持つ複合遺産がある。登録の可否は世界遺産委員会が決める。登録。2位は小木町の国重要伝統的建造物群保存地区選定。佐渡の歴史文化が相次ぎ評価された。3位は島内でも各地で被害が出た能登半島地震が入った。

1位:「佐渡島の金山」世界遺産登録決定!

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会は7月、「佐渡島の金山」の世界文化遺産登録を決めた。登録を目指す活動が始まってから四半世紀余り。島民の悲願が実現した。

 夏休みシーズンの登録となり、観光施設「史跡佐渡金山」では、8月の来場者数が過去10年...

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