melONが新潟市の補助金を活用して導入したメロン用糖度計
melONが新潟市の補助金を活用して導入したメロン用糖度計

 農業者らの6次産業化を支援しようと新潟市が取り組んでいる、補助金の交付事業「6次産業化・農商工連携支援補助金」が好評だ。機械の購入や販促用チラシ製作など、補助金を活用して売り上げ増加に結び付けている例も多い。メロン用の糖度計を購入した会社は、商品のブランド力を高めて流通・販売に力を入れることができるようになり、「高い投資額だったが補助金が後押ししてくれた」とする。

 市の事業は、農産品の加工・販売による新規事業展開や事業拡大を支援する狙いで、市内の農業者や農業者と連携する食品関連企業を補助対象とする。2014年度から補助率3分の1以内で100万円を上限に行っており、23年度までに87件の交付があった。

 21〜23年度の補助金活用者を市が追跡調査したところ、回答のあった13件のうち11件で、当初計画の売り上げ目標を達成していたという。

 西区神山にある太田農園を手がける農業生産法人melON(メロン)は、23年度の補助金を活用し、主力として生産・販売するメロンに用いる非破壊糖度計を2台導入した。センサーにメロンを置くだけで糖度などを自動計測できる1台約100万円の機械で、...

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