
「歌会始の儀」を終え、記者会見する大堀みきさん(左)、栗田岳さん=1月22日、宮内庁
1月22日に皇居・宮殿「松の間」で催された「歌会始の儀」。新潟県関係では、上越市の元中学校教員大堀みきさん(65)と、新潟市中央区出身の教員栗田岳さん(22)=東京都=の歌が入選し、皇居で朗詠された。
大堀さんは、国語の教員時代、内戦を出発点に「人間らしい心」を考える班学習の中で、男子生徒が発した印象深い発言を思い出し、歌に詠んだ。
生徒は「夢を持てることが、人間らしい心を持つこと。夢は戦争の反対の言葉でしょ」とまっすぐに語った。その姿に「教室で共感が広がった」と懐かしむ。この記憶があったからこそ詠めた歌。「自分にしかできない歌になった」と振り返った。
皇居に招かれ、式典で自分の歌が披露され...
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