サッカーJ1アルビレックス新潟が、2025年シーズンに向けて動き出しています。3季続いた松橋力蔵前監督からバトンを引き継ぐのは、J1トップチームで初めて指揮を執る樹森大介新監督。野心と潜在能力にあふれるJ2所属選手を中心に補強し、チーム一丸となって成長を目指します。
新潟日報では、宮崎県西都市を舞台とする1次キャンプから、アルビ担当記者が現地入りし、紙面に記事を掲載します。ウェブ版の「新潟日報デジタルプラス」ではより詳しく、監督や選手の声、練習中の真剣な表情からふと見せる素顔の写真まで、皆さんに伝えていきます。
開幕の横浜M戦のキックオフまで…
残り0日と0時間00分00秒
◆1月23日は練習が完全非公開
ここから開幕に向け、戦術に本格的に取り組んでいくのでしょう…。非公開も多くなるかもしれません。それでも、今回は事前に吉本岳史・新ヘッドコーチにお話を聞かせてもらう機会をいただいていました! その時の様子をお伝えします。

樹森監督とは選手時代からの絆
(新潟との縁はありますか?)
選手時代の水戸の時に、まだ新潟さんがJ2にいた時に対戦で来ています。(元日本代表の)山口素弘さんがいらっしゃる時で、だいぶ前ですけど。
(樹森監督との関係も水戸時代ですか?)
そうですね。水戸で一緒にプレーをさせてもらってからの付き合いになります。2年一緒になって、僕はボランチで、樹森監督がフォワードで、パスを出していた方です。
(当時はどういう関係性でしたか)
樹森監督って、大学選抜に入られていて。で、湘南から移籍してきた。もともと僕は知っていたんで。非常にこう動き出しの上手なフォワードだったなっていう部分と、プライベートでもご飯一緒に食べようとか。空き時間を利用して、一緒に過ごす時間は結構多かったかな。
(その後どこかで一緒だったことは)
いや、重なった時はないですね。S級の受講の時は同期というか。うん、期間が一緒でした。
(今回コーチに就任された経緯は)
はい。ちょうど僕が高知で3年目だったんで、何がなんでもJという舞台にチームを導きたかったっていうのはあった中で、選手のおかげ、あとサポーターのおかげで、非常に幸先よく7連勝、5連勝、前半戦なんかは非常に良かった。その貯金があったからこそ昇格っていうところには至ったんですけど。そこから、来季のことも含めてチームとして進めていた中で、樹森さんが監督のオファーをもらったっていう話を聞いて、助けてほしいっていう連絡をいただいて、そこから寺川強化部長からも連絡あって。ぜひ力貸してくれませんかっていう風な経緯になりました。
(先に樹森監督から)
そうですね、はい。どうしようかっていう相談もあったりして。そこから、もう決断したから、ぜひ力になってくれないかと。新潟の方にも掛け合ってもらって、オファーをいただいたっていう形です。
(J3を高知で戦う準備はしていた)
準備はしていた中で、非常にこう嬉しいオファーだったというか。ただ、その分、非常に苦しい決断をしなきゃいけなかった。それでも難しいチャレンジをしたいっていう思いで、このオファーを受けたっていうところです。
(その嬉しさというのは)
選手に対しても、僕は新潟の試合を非常にこうアグレッシブな、攻撃的なっていうところで参考にすることもありますし。ましてや必ず1万人を超えるようなサポーターの方々の前でプレーできるチームっていうのは、非常にこう魅力がありました。その注目度であったり、愛され具合っていう部分に関して、そういったチームからオファーをいただけて、J1のチームっていうことに関しても、非常にこう、わくわくドキドキするようなオファーでした。
(樹森監督からの連絡は久しぶりでしたか)
いや、昨シーズンのチームで水戸からのレンタル選手が2人来たので、その選手が樹森監督の教え子なんですね。それで、その選手の状況っていう部分で、報告事項じゃないですけど、連絡は取ってました。
(高知ではどんなチームづくりを)
サッカーは11対11ですけど、13人、14人に見えるような(笑)人が動き続けて、相手がこんなに人数もいるんだって思わせられるような、攻撃的なサッカーを目指してましたね。
(守備面の話をよく聞きますが)=昨季JFLで最少失点
いや、特にこう守備の練習が多かったっていうよりは、攻撃的な練習が多かったので。その分、選手はその難しい状況の中で1人1人がこう判断できるような、チームとして組織の守備が出来上がったっていう言い方がいいですかね。もちろん守備の原則というか、チームとしての規律は求めていた中で、それを徹底したことでこう…。堅守速攻って言われてはいますけど、基本的にはボールを握って、もっと攻撃的には行きたかったなっていうところはあります。

(今回、樹森監督から求められたことは)
もともと僕自身が守備の選手だったんで、もちろん守備のところもあったりとか。あと監督業ってこう孤立しやすいとこもあるんで、そこをこう手助けできればなと思っていました。ただ、基本的には守備のところの構築を一緒にやってくれっていうところでお願いされましたね。
(守備の構築のイメージは)
選手が違うので、どこから手をつけようかなっていうところはありますけど、基本的なベースアップはしていかなきゃいけないのかなっていう部分はあります。もちろん長年いらっしゃる入江さん(コーチ)もいますし、たくさんの方々に力を借りながら、新しいアルビの守備の仕方っていうのはつけていきたいかなと思います。
アグレッシブな守備の中、見えたほころび
(まだ分析段階かもしれないですが、昨季の新潟の守備については)
非常に前からアグレッシブにボールを奪いに行っている印象があって、その分、奪いに行った分、ひっくり返された時に、チーム全体が間延びしてるのかなっていう感覚はあるので。攻めてるときの守備の確認であったりとか、逆にそれができない時にチームとしてどう守っていくかっていうところをすり合わせながら。3ラインをできるだけコンパクトに保ちながら、より自分たちから攻撃的な守備ができる組織にしていきたいなっていうイメージはありました。
(改善点というと)
うん、やっぱりどっちも言えると思うんですけど、いい攻撃してる時はいい守備になってますし、いい守備してるといい攻撃になっている。いい攻撃、いい守備っていうところで選手のストロングができるような状況。足が速い選手であればスペースを空けておいてもいいと思いますし、そういう具体的なところに関してはこれから作り上げていかなきゃいけないのかなと思ってます。
(プレスのかけ方も工夫が必要?)
工夫というか、最初のアクションはいいとは思うんですけど、次の...