
サッカーJ1アルビレックス新潟は1月9日、2025年シーズンを戦う新体制の発表会を新潟市北区文化会館で開いた。樹森大介新監督を迎え、新加入と期限付き移籍からの復帰を含め計13選手(9日発表まで)と陣容が大きく変わる。リーグ16位と低迷した昨季から巻き返し、準優勝だったYBCルヴァン・カップ決勝のような大舞台にも再び立てるのか。
新体制会見には復帰組や合流前のDFゲリアは参加せず、新加入8選手と樹森監督らが出席。樹森監督は目標について「新潟史上最高」とし、順位や勝ち点、カップ戦結果で新潟史上最高の結果を目指すと語った。また寺川能人強化部長は「もう一人ブラジル人MFを獲得する予定」とさらなる補強を明らかにした。
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以下、新体制発表会のほぼ全内容
(ほぼ全内容です。誤字や言葉足らずな部分があったらすいません!)
新加入の8選手、 DF稲村隼翔、MF落合陸、FW若月大和、GK田代琉我、MF新井泰貴、DF森昂大、MF笠井佳祐、GK内山翔太が拍手を受けながら登場。樹森新監督、寺川強化部長、中野社長も登壇した。
◆中野社長のあいさつ
新年おめでとうございます。いよいよ2025年シーズンが始まる。樹森監督をはじめ、新加入選手を紹介したい。今年のスローガンを共有したい。「改革で前進を!!」と選びました。我々の組織もチームも現実を真摯に捉え、改善を加え、少しでも上へと、共有して進んでいきたい。改善だけでなく、考え方も変えながら、今まで積み重ねてきたものを含めて改善を加え、チャレンジしたいという思いがあった。もっとダイナミックに改善することを改革という言葉に込めた。みなさんと一緒に、昨年より上を目指して参りたい。チームの中で改革し上を目指したい。
◆寺川強化部長から今季の編成について
今年もよろしくお願いします。ここ3,4年同じメンバーが続いて入れ替わりが少なかった。そのなかで新しい血を入れて臨みたかった。移籍をしてしまった選手もいる中、一つのポジションに2人以上は置いて競争の中でチームを上に引き上げたかった。J1に初めて挑戦する選手は野心を持っている選手たち。新潟に適応する選手、チームのためにハードワークできる選手を選んだ。32人でスタートしたい。
◆樹森監督のあいさつ
樹森大介です。よろしくお願いします。今回加わった選手たちと、今までの新潟スタイルをさらにレベルアップしたい。生かすも殺すも監督次第。午前中に最初のミーティングで「新潟史上最高へ」と目標を掲げた。2007年の6位がまず一つ。2013の勝ち点55もある。ルヴァン杯の準優勝も目標にして、新潟史上最高にしたい。各選手としても自分史上最高にしてほしいという思いも持って戦う。今シーズンよろしくお願いします。
◆新加入選手紹介・あいさつ
稲村 自分の特長は左足のフィードです。個人的には昨シーズンは悔しい思いで終わってしまったので、今季は新鮮な思いで、サポーターの皆さんを楽しませるようにがんばりたい。
落合 強みは得点に直結するプレーが得意です。いち早く認められて、愛される選手になり、一つでも多くの勝利を届けられるよう頑張りたい。
若月 武器はドリブルとスピード、背後に抜ける動きが得意。アルビレックスの勝利のために全てをささげたい。
田代 自分の特長はシュートストップ、ハイボール対応ですが、強みは情熱、パッション。皆さんの熱に負けないよう、気持ちを全開に出して頑張りたい。
新井 自分の特長はハードワークとボールを奪うところです、アルビレックス新潟のエンブレムを着ける責任を果たせるよう精進していく。

森 自分の強みはビルドアップと空中戦です。ファン、サポーターの皆さんと上に上がれるよう頑張りたい。
笠井 自分の強みはユーティリティー性と得点に関わるプレーです。一日も早く試合に出て活躍し、勝利に貢献したい。
内山 自分の特長はジャンプ力を生かしたセービングです。1年目のフレッシュな気持ちで皆さんを盛り上げたい。
◆質疑応答
Q寺川部長へ。イメージ通りの編成か。先ほど32名と言ったが、31人?
A補強には満足している。来てもらいたい選手が来てくれた。もう一人ブラジル人選手が入る予定。それで32名と言った。

Q樹森監督へ。フォーメーションのイメージは
A具体的に固めてない。基本的には4-4-2、4-2-3-1で行くとは思うが、3枚だったりも含め、キャンプで見極めてチャレンジしたい。
Q選手たちへ。自分の自慢できるところ。
稲村 一応、年末にインカレで優勝したことです。(会場から拍手)

落合 頭回して考えてるんですけど…ないんで、すいません。
若月 Jリーグの得点はなく、去年プロになって7ゴールという結果を出せた。一番うれしかったのは群馬戦で父の日に決めたことのないような点を取って喜べた。

田代 おととしの天皇杯で琉球戦、神戸戦とPK戦でキッカーを務め、決めることが出来た。FWに負けないくらいのパッションがある。ここに並んでいるFW陣には自分がいるということを認識してもらって点を取ってほしい。あとは、ゴルフで87を出せたことも自慢です。
新井 去年リーグで得点がなく、アシストも2だったが、矢村健選手のJ2年間ベストゴールをアシストできた。
森 J2で38試合に出て、37試合フル出場できて、愛媛戦のダービーでは決勝点につながるスルーパスを出せたのが印象に残っています。
笠井 インカレで新潟医福大のFWを稲村選手が守ってくれて、そのおかげで得点王になれたのでうれしかった。

内山 去年の立ち幅跳びが3メートルいったのが自慢です。
Q落合へ。水戸で一緒だったが樹森監督はどんな人
Aコミュニケーションを大事にする人で、それが上手。年齢問わず、意見交換ができるので、僕自身成長させてもらった。
Q稲村へ。3番を背負うことについて。
A強化部から打診を受けて、千葉さんやトミーがつけていて、選手としても人としても愛された選手。自分もそういう選手になりたい。
Q樹森監督へ。過去最高に行くために何が必要か。どんなサッカーにしたいか。
Aいいところは継続する。守備の所で失点は多いので、減らす作業にはパワーを使いたい。チームのまとまりが大事。多くの入れ替わりがあるので、一つのチームで同じ方向を向けるチームは強い。そういうチームづくりをキャンプでしたい。攻撃は新潟スタイルを継続して、ボールを保持しながらも、裏を取りたい。どこかでスピードアップであったり、スルーパスで局面を打開できる選手、そういうアクションできるFWも加入している。そこを合わせていきたい。
Q選手たちへ。移籍の決め手は。
稲村 キャンプに参加したときにスタイルが自分に合う印象。千葉さんや舞行龍さんのような偉大な選手とプレーして成長できると思った。
落合 昔から新潟のサッカーを見ていて好きだった。J1に挑戦して自分のプレーを示したい。
若月 やはりJ1で戦いたいと思って決めました。
田代 自分はJ1に挑戦したいという気持ちと魅力的なサッカーにひかれた。一番はサポーターの熱。サッカー熱を感じるので、その熱の中で戦いたいと決断した。
新井 僕もJ1にチャレンジ、挑戦したい。このチームなら絶対成長できると思った。
森 J1に挑戦したいと思う中で、徳島で積み上げたプレースタイルが新潟と合うことが決め手になった。

笠井 練習参加する中で、この環境ならうまくなれると思った。
内山 トップにあがるためにユースに入った。
Q樹森監督へ。目標を口にしたときの選手のリアクションは。
A新潟史上最高という話をして「これどういう意味?」と選手に話をふった。舞行龍からとっさに「6位以上」という言葉がでたので、うれしかった。まだ各選手の人間性が分かってないが、ミーティングが終わった瞬間には納得してもらえたと思う。
Q樹森監督へ。監督としてJ1に挑戦する気持ち。
Aイメージは持ってなかったが、今の立場になり、僕自身もチャレンジする思いはある。新潟の皆さんの思い、プレッシャーはあるので開幕から勝ち点を積み上げたいと思っている。
Q選手たちへ。個人的な目標は。
稲村 夏のE-1に向けて、開幕から出るためにキャンプでトレーニングしたい。
落合 全試合出場と2桁得点を目指したい。
若月 去年の7点を超えられるよう頑張りたい。
田代 自分も開幕戦からスタメンで出てフル出場できるよういい準備をしたい。
新井 開幕スタメンをしっかり狙うところと、フル出場。
森 しっかりと競争に勝って、チームも無失点で勝っていきたい。
笠井 数字は決めないタイプ。一日でも早く試合に絡みたい。
内山 開幕スタメンを狙って、勝ち取りたい。
Q樹森監督へ。キャンプはどんな段階を踏んで仕上げていくか。
A5週くらいあると思うんで、最初の3週である程度戦術的な落とし込みをしっかりやって、2週で調整していいチーム状態にしたい。監督も選手もスタッフも大きく変わったので、最初はフラットな目で、いろんなバリエーションを試したい。

Q樹森監督へ。今日までに何か準備は。
A忙しかったですね。時期が時期なのでスタッフも。J2の水戸モードで準備をしていたので、J2の試合を見ていたので、マインドを変える作業をしていた。年末年始はJ1を見て、開幕戦のマリノスさんとかは多めに見て。あと、自然とオレンジのものを買っちゃったり(笑)。今まではブルーだったが、心もオレンジ色になってきている。
Q寺川部長へ。先ほど話に出たブラジル人のポジションは。
A MFですね。(サイドとか?)全部できると思います。
Q落合へ。樹森監督によって、自分のどんな力が引き出される?
Aきもさんのコーチ時代にすごく指導された。僕は足元で受けたがる選手だったが、もらう前の動き、ゴールに直結するプレー、推進力を生かして相手に怖さを与えるようなプレーをしろと常に言われていた。あとはとにかく、ボールを動かすだけじゃなく、ゴールに直結するプレーをきもさんも求めてましたし、新潟でも見せれると思う。

Q森へ。新潟の失点の多さをどう改善したいか。
A個人的には...