
オーストリアでトレーニングに励む遠藤健太=2024年10月
冬季アジア大会が2月7日から8日間、中国のハルビンで行われる。新潟県関係では、今大会初採用のスキーモと、スキー距離、バイアスロン、スノーボードの4種目に計7人が出場。アジアの頂点を目指し、活躍が期待される選手たちを2回に分けて紹介する。(2回続きの1)
今大会で初採用されたスキーモは、雪山を登り、滑降する山岳スキー競技。競技歴9年目の遠藤健太(下越山岳会・新潟市北区出身)と田中友理恵(アスクゲート・南魚沼市出身)が出場する。2人は男女スプリントと混合リレーで優勝を目指す。
高校までサッカーをしていた遠藤は、大学4年時にスキーモと出合った。すごい速さで傾斜を登る迫力に魅了された。競技を始めた2年後の2019年には世界選手権に出場。ワールドカップ(W杯)も転戦している。
今季は、高所に対応するため、低酸素トレーニングに励んできた。海外選手との体格差をカバーしようと、上半身の筋力も強化。転戦中のW杯ではトップとタイム差が半分ほどに縮まるなど手応えを感じている。初採用の種目であるため、「スキーモの魅力が伝わるダイナミックな走りがしたい」と気持ちを高めている。
田中は17年、...
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