
トークイベントの司会者と打ち合わせをする阿部諭さん(左)。参加者からの質問に答える時間も設ける予定にしている=新潟市中央区
脳腫瘍を経験した新潟市西区の自営業、阿部諭(さとし)さん(49)が3月にも、障害や病気で苦しむ人を支援するNPO法人「障がい者自立支援プロジェクト」を立ち上げる。2月23日には、病気に負けずスポーツや起業に挑んだ体験を語るイベントを開く。阿部さんは「『挑戦すれば奇跡は起きる』と伝えたい」と語る。
阿部さんは新潟県阿賀野市出身。18歳のとき「頭が割れるような」痛みに襲われた。脳腫瘍と判明し、切除手術を行ったが手足を動かせなくなり、家族の介護を受ける日々を過ごしていた。
あるとき、食事を介助してくれる母の姿を見て「自分が手を動かせれば母の負担を減らせる」と感じた。筋力トレーニングなどに取り組むうち、徐々に手や足を動かせるようになった。...
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