わずか半年も満たない高校生活でしたが、毎日115系に乗って蒲原鉄道が走っていた加茂まで通学していたと書きました。私の中学最後の日は蒲原鉄道最後の日(1985年3月31日)でもありました。
加茂駅から通学路の途中、信越本線と蒲原鉄道がオーバークロスする廃線となった鉄橋を見上げては、もう少し撮りたかった思いがこみ上げていました。そこは陣ケ峰駅があった場所です。もしもは、ありませんが存続していたなら高校生活を全うできたかもしれません。
それから30年余り、自身のルーツというか、たどってきた鉄路をテーマに撮影を始めました。当然のことながら、蒲原鉄道は中学時代に何度も通った場所であり、その廃線跡は外せ...
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