フィルム時代の話ですが、お立ち台的なところで三脚を立て、その時を待っていたときのことです。居合わせた人から「ちょっとファインダー覗いてもいいですか」と言われました。やがて、その時が迫りくる中、「5.6、もうちょい開けた方がいいかも」などと数人で露出やアングルの確認をしていました。
何時間も待ってその瞬間を撮るわけですから、失敗は許されません。フィルム時代の鉄ちゃん“あるある”エピソードです。余計なアングルを考えるより、より無難に的確に記録したい思いが強いからでしょう。デジタル化によって露出の失敗は大幅に低減されましたが、撮り鉄さんの撮影スタイルは今も昔も変わりません。
カメラのデジタル化は写...
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